検診とは症状の有無にかかわらず身体の健康状態をチェックすることを目的としています。
生活習慣病を早く見つけて生活を見直すことによって発病を抑えたり、早く治療を開始して重篤化しないようにします。また、早期がんをみつけ治療して戴くために行います。
健診業務には医師会が協力して行う特定健診・特定保健指導、肝炎ウィルス検査、子宮がん検診、骨粗鬆症検診があります。

1.特定健診・特定保健指導
  令和5年度 実施期間 7月~11月
  詳しくは、実施医療機関へお尋ね下さい。

2.肝炎ウィルス検診
いなべ市と東員町がいなべ医師会と契約を結び、行政が費用を一部負担して市民・町民の皆様の肝炎ウィルスチェックをする検診です。

対象者:
いなべ市・東員町:40歳以上の申込者
健診施設:
いなべ市・東員町内の指定医療機関
実施期間:
7月~11月頃
費用:
1,000 円
検査項目:
問診、B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルスの血液検査。

3.子宮がん検診
4.骨粗鬆症検診
5.乳幼児健診
6. 妊婦健診
7.人間ドック

3.子宮がん検診
子宮がんには子宮の入り口近くの子宮頸がんと奥の方にできる子宮体がんがあります。
行政の補助を受け、個人負担を少なくして検査ができます。

対象者:
30才以上の女性
健診施設:
いなべ総合病院
実施期間:
7月~12月頃
費用:
病院
1)子宮頚部細胞診 1,000円
2)子宮頚部・体部細胞診 合計で1,500円
受診方法:
行政に申し込み後、本人宛に通知がきます。
その他、子宮がん検診のほか卵巣がん検診も相談に応じますので、ご希望の方はご連絡下さい。

4.骨粗鬆症検診
年をとると骨のカルシウムが減り、骨はもろくなります。特に閉経後の女性は著しいようです。早く見つけて骨の老化を予防しましょう。

対象者:
40、45、50、55、60、65、70歳の女性
健診施設:
いなべ市、東員町の指定医療機関(整形外科を標榜する医院、病院)
実施期間:
8月頃
費用:
500円
方法:
骨のレントゲン写真を撮ります。

5.乳幼児健診
生まれた赤ちゃんが正常な発育をしているか? 先天性疾患も含め、病気になっていないか?などを調べます。問診、診察が中心になります。

対象者:
乳幼児
健診時期: 生後1か月、4か月、7か月、10か月、1年、1年6か月、3年の健診があります。
4か月、10か月健診は行政の指導で行われます。個人負担なし。
1年6か月、3年6か月健診は行政が集団検診で行います。個人負担なし。
1か月、7か月、1年健診は任意ですので自己負担が生じます。
健診施設:
小児科を標榜する医院および病院(確認を要します。)
例)いなべ総合病院
1か月健診は毎週金曜日の午後に行っております。自己負担金 2,100 円
その他の健診は水曜日の午後に行っております。予約が必要です。総ての健診で希望者には育児相談や栄養士が栄養指導も行っております。7か月、1年健診は自己負担金 2,100 円が必要です。1年6か月、3年6か月健診も任意で受け付けます。

6. 妊婦健診
妊娠初期から出産まで母子ともに健康チェックを行います。

対象者:
妊婦さん(いなべ総合病院で出産されない方も行います。)
健診施設:
いなべ総合病院
方法:
赤ちゃんの発育状態は超音波検査で行い、ビデオ撮影や写真撮影をして、ご希望のお母さんに差し上げています。母子の状態や時期に応じて診察し、必要時には血液検査や尿検査、レントゲン検査などを行います。
分娩は自然分娩を基本としています。また、立会い分娩も可能ですので、ご相談下さい。病室は原則としてトイレ、シャワー、テレビ、冷蔵庫、電話などを完備した個室です。個室の差額料金は不要です。新生児聴力検査もサービスで行っております。
費用:
定額制ですが、状態や診察回数によって異なってきます。

 【みえ出産前後からの親子支援 出産前後保健指導事業-】 
  生まれて間もない赤ちゃんとの生活に不安になったり、とまどったり、
 子育てに迷わないように、産婦人科医の紹介で出産前後において
 小児科の先生と相談する制度です。
   (申込方法)
  ①産婦人科登録医療機関で紹介状(無料)を書いてもらって下さい。
  ②紹介された小児科に電話で、日時の確認をして下さい。
  ③紹介状を持って、小児科を受診します。
  ④指導内容は産婦人科に連絡されます。「満足度アンケート」にご協力
    下さい。

7.人間ドック







 従業員50人以上を有する事業場は産業医を選任することが、法律により規定されております。作業上の巡視、従業員の健康管理にあたります。  平成8年より桑名、いなべ両医師会で従業員50人未満の事業場を対象として地域産業保健センターを開設しました。

  桑名地域産業保健センター:電話 0594-25-3481
  (桑名医師会 健康福祉センター えがお 2階)
 








1.救急案内
 ご本人やご家族の方の体調が急変した時は我慢せず、最寄りの診療所や病院にご相談下さい。いなべ市・ 員弁郡内での救急医療体制は下記のとおりです。
現在、いなべ市・東員町には診療所が29施設、病院が6施設あります。
診療所一覧病院一覧
救急病院にはいなべ総合病院と日下病院があります。
救急の折にはかかりつけ医院か救急病院にご相談下さい。
救急病院:三重北医療センター いなべ総合病院 TEL 72-2000
       日 下 病 院  TEL 72-2511
夜間、休祭日などでお困りの時は三重県救急医療情報センター
コールセンター(TEL 059-229- 1199 )でご確認下さい。

救急受診の心構え
  1.まず電話で確認しましょう。
    氏名、年齢、住所、保険の種類、容態を伝えましょう。
    その医療機関に受診の既往があるか言いましょう。
    カルテを出して準備をします。
    到着予定時間を伝えましょう。
  2.必ず保険証を持参しましょう。
  3.連絡後、受診しなくなった時は断りの電話をしましょう。
2.「救急の日」行事
 いなべ医師会は毎年「救急の日」9月9日前後に桑名医師会と合同で「救急の日」の行事を行っております。これは地域の皆様に救急医療の実際、消防・救急活動の実際などの情報を提供し、皆様の生活の中で「こんな時どうする」「どうしたらいいか?」と悩まれる時に参考になる内容で講演、実施訓練、対応の心構えのお話などの行事を行っております。 入場無料です。お気軽にご参加下さい。

~これまでの行事~
○令和元年9月1日(日)
  場所:桑名市民会館 3階 大会議室
  行事内容:医療講演会
  【講演】
  「知っておきたい感染症・予防接種の基礎知識」
  独立行政法人国立病院機構 三重病院
  副院長 菅 秀先生

○平成30年9月2日(日)
  場所:桑名市民会館 3階 大会議室
  行事内容:医療講演会
  【講演】
  「日本における災害医療の現状」
  順天堂大学医学部付属 静岡病院
  救急診療科 教授 柳川洋一先生






1. 学校医一覧

  令和5年度 小・中・高等学校医
学 校 名 校 医 名 学 校 名 校 医 名
十  社 小学校 林   廣之 員弁東 小学校 出口 美智子
阿下喜 小学校 齋藤 雄之 員弁西 小学校 小笠原 哲也
山  郷 小学校 李   昌珍 藤  原 小学校 杉山 比
冶  田 小学校 桑原   浩 北  勢 中学校 出口 美智子  
丹生川 小学校 川崎 博生 大  安 中学校 見並 徹也
石  榑 小学校 川崎 博生 東員第1 中学校 山田 昌信
笠  間 小学校 萩原 和光 東員第2 中学校 紀平 隆行
三  里 小学校 武藤 菊紀 員  弁 中学校 渡邊 治彦
三  和 小学校 中林   孝 藤  原 中学校 羽場 文彦
笹尾西 小学校 三輪 一真 いなべ総合学園 藤巻 哲夫
笹尾東 小学校 中林   孝     〃 青木 聡一郎
稲  部 小学校 花井 文彦
神  田 小学校 広石 将行
城  山 小学校 野尻 圭一郎

2.学校保健活動
 a.健康診断(就学時、定期、臨時など)
小学校入学前の就学時健診、定期の内科健診、耳鼻咽喉科検診、眼科検診を行っております。
 b.伝染病予防
平成15年より、肺結核の早期発見、集団感染防止の目的で内科健診と併せて結核健診を行うことになりました。
 c.傷害の防止、救急処置
小学校においては、プール前やマラソン前に何らかの病気を有する生徒や希望者に対して健診を行っております。
 d.健康相談
最近、問題になっている「心の病気」に対して、学校と連携して相談あるいは専門施設への紹介を行っております。
 e.学校保健教育
性教育あるいは「薬物乱用」、「喫煙」などの問題に対しても、学校医として積極的に取り組んでまいります。
 f.学校給食
集団食中毒予防のため、適切な助言、指導を行っております。








     
法律による予防接種
 ◯個別接種(指定医療機関で実施)
・ジフテリア・百日せき・破傷風混合(DPT)
   3か月~90か月 1期3回 追加1回
・ジフテリア・破傷風混合(DT)
   11歳~13歳 1回
・日本脳炎
   6か月~90か月 1期2回 追加1回 2期1回
・ポリオ
   3か月~90か月 2回
・BCG
   生後6か月まで
・MR(麻しん風しん混合ワクチン)
   1期 12か月~24か月
   2期 小学校に入る前年
   3期 中学校1年生
   4期 高校3年生
 
 これらの予防接種は、市より保護者に予診票と説明書が配布されます。説明書をよく読んで各予防接種の「望ましい時期」とされる期間のできるだけ早い段階で受けるように心がけて下さい。
ツベルクリン反応と小中学校のBCG接種は廃止されており、乳児期のBCG一回接種となっております。
 なお、事情により受けられなかった場合は次回の適切な時期に受けられるよう市や保健所、かかりつけ医等にご相談下さい。

2.任意の予防接種
 ・インフルエンザ・おたふくかぜ(ムンプス)・水痘(水ぼうそう)・B型肝炎など
 ・子宮頸がん、小児用肺炎球菌、ヒブのワクチン接種は、行政の費用負担が
  ありますので、必ず市町の予診票を持参下さい。
  ※詳細については、医療機関へご相談下さい。








 主治医意見書作成、員弁地区介護認定審査会での診査判定業務、介護サービス計画作成への助言などで協力しております。 介護サービスには、居宅サービスと施設サービスがあります。

居宅サービス
 訪問介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問入浴介護、通所リハビリテーション、通 所介護、短期入所生活介護、短期入所療養介護、痴呆対応型共同生活介護、福祉用具貸与など

施設サービス
指定介護老人福祉施設、介護老人保健施設、指定介護療養型医療施設

※分からない点がありましたら、かかりつけ医又は、いなべ市役所大安庁舎・東員町役場へお問い合わせ下さい。








 病診連携とは病院と診療所が連携を取って、より機能的に能率的に、的確に病気の治療、検査、健康管理、看護および介護をすることです。 診療所の医療と病院の医療にはそれぞれ特長があります。診療所ではホームドクターの役割を担い、それぞれの専門の治療や健康管理をして頂いております。病院では診療所と密な連携を取って、より専門的な検査や診断・治療を行い、住民の皆様の健康管理を担う協同関係を意味しています。
 患者さんは病気になると診療所もしくは病院にかかります。診療所は入院設備がありませんので入院が必要な場合とか専門外で病態が重篤なため集中管理が必要な時や高額医療機器の検査が必要な時に病院に紹介されます。病院では必要な検査や診断・治療がなされ、安定期になれば退院し、また診療所で継続医療がなされます。病態が重篤な場合は引き続き病院で診ることもあります。
 そしてまた発作が起きたときに病院に紹介され治療を受けます。こういった縮図の医療が円滑になされるのが、良い病診連携の関係といえます。
 そのために次のような事業を行ったり、協力体制をしております。

1. 学術講演会
  医療は毎年進歩し、新しい薬、新しい治療法や考え方など、目まぐるしく変化していますので常に勉強をして新しい知識を身につけています。毎年数回、専門の先生を講師に招き、最新医療の講演をして戴き、勉強しています。
2. 桑員地区臨床集談会
  桑名といなべの医師会が合同で年1回、専門の医師を講師に招き、講演をして戴き勉強しています。
3. 症例検討会
  毎月1回、診療所、病院医師との情報交換が行えるよう症例検討会を開催しています。病診連携で患者さんの双方向紹介を推進し、診療情報を交換してより良き医療と継続医療に役立てています。
4. 医療機器共同活用
  医療機器の先進化に伴って、CT、MRI や血管撮影装置など年々精度の高い高額医療機器が増加しています。いなべ総合病院では最新機器を導入したので、各施設から必要な検査だけの依頼を受け、施行して放射線科医師による画像診断を付けて返却しています。これは診療所の健康管理力を高くする体制です。
5. 専門的検査の委託
  リスクが高く、日常の診療ではできない検査の委託を受け、病院が検査をするシステムです。例えば狭心症や心筋梗塞における心臓の血管撮影や超音波ガイド下での穿刺組織診や治療、内視鏡下での検査や治療などが相当します。
6. 訪問看護の協力体制
  在宅医療を希望される患者さんに訪問看護を活用して高頻度の情報収集をして担当医(開業医)に伝え、指示を受け看護したり、状態に応じて医師の往診をしてもらったり、必要に応じて病院への入院治療を勧めたりするシステムです。
 







 日本医師会災害対策要領および三重県やいなべ市・東員町の地域防災計画にのっとり 大規模災害が発生し、行政から依頼があった場合、いなべ医師会は災害救護本部をおき救護班を結成して救急医療活動にあたります。

 広域災害が発生しますと緊急連絡要請情報や被災情報が三重県救急医療情報センターに登録されます。その災害情報は千葉県にある広域災害センターに伝わり、インターネットを利用して情報が流れます。また災害ニュースとして報道されます。また、同時に三重県救急医療情報センターや地域救急医療情報センターにも情報紹介があり、いなべ医師会は県医師会・病院協会・看護協会と協力して救急医療活動に当たります。保健所活動も開始されます。 治療にあたっては災害支援病院や災害拠点病院の協力を得て行われます。 員弁地区の災害拠点病院は県立総合医療センターになります。 その他の非被災機関病院は災害支援病院になります。








 いなべ医師会の各医療機関では、三重県感染症情報センターより感染症発生動向に関する情報提供を受け、日常の診療に役立てております。現在流行中の感染症についてお知りになりたい方は、三重県感染症情報センターホームページ(http://www.kenkou.pref.mie.jp/)をご覧下さい。